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令和7年度高齢者用帯状疱疹予防接種助成事業について

公開日 2025年06月13日

 町では「高齢者用帯状疱疹ワクチン」の助成事業について、町内に住所がある方で、以下の接種対象者に助成を行いますので、接種を希望する方は、医療機関で接種してください。

助成を受けることができる人(国が定める接種対象者)

接種対象者(助成対象者)の年齢(生年月日) (1)令和7年度内に、下記の年齢を迎える人
  • 65歳(昭和35年4月2日生~昭和36年4月1日生)
  • 70歳(昭和30年4月2日生~昭和31年4月1日生)
  • 75歳(昭和25年4月2日生~昭和26年4月1日生)
  • 80歳(昭和20年4月2日生~昭和21年4月1日生)
  • 85歳(昭和15年4月2日生~昭和16年4月1日生)
  • 90歳(昭和10年4月2日生~昭和11年4月1日生)
  • 95歳(昭和5年4月2日生~昭和6年4月1日生)
  • 100歳(大正14年4月2日生~大正15年4月1日生)
※令和7年度に限り、100歳以上の人は全員対象になります。
(2)60歳以上65歳未満の人で、ヒト免疫不全ウイルスによる機能障害があり、身体障害者手帳1級の人

※上記接種対象者であっても、過去に本ワクチンを受けている方は対象外です。
※接種が完了していない場合は、残りの回数が助成の対象になります。

助成対象になるワクチン

種類 乾燥弱毒生水痘ワクチン 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
助成回数(接種回数) 1回 2回
助成額 6,500円 15,900円(1回あたり)
生活保護世帯全額
自己負担額 2,200円
※葛巻病院で接種した場合
5,000円(1回あたり)
※2回接種で10,000円/葛巻病院で接種した場合
ワクチンの特徴 注射の種類 皮下注射 筋肉注射
効果 接種1年後 6割程度 9割以上
接種5年後 4割程度 9割程度
接種10年後 7割程度
副反応(注射部位) 30%以上(赤み)、10%以上(痒み、腫れ、痛み、熱感など)
※免疫不全状態の人は接種できません。
70%以上(痛み)、30%以上(赤み)、10%以上(腫れ)、1%以上(痒み)

※ワクチンに違いがあるので、必ず医師にご相談ください。

接種・助成方法

  助成区分
生活保護世帯 一般世帯
接種医療機関 町内医療機関
葛巻病院
接種前に、必ず健康福祉課から補助券(無料券)を受け取り、医療機関に提出してください。 自己負担分を医療機関の会計窓口でお支払い(接種費用から助成額が控除されます)
※葛巻病院の予防接種の予約受付は、平日15時から17時までです。
町外医療機関 岩手県広域的予防接種事業の協力医療機関では、医療機関が定める接種料金から補助金が控除された金額で接種ができます。希望する人は、接種予定日の2週間前までに、必ず健康福祉課にご連絡ください。接種時に必要な書類を送付します。なお、予約方法などは、各医療機関にお問い合わせください。
県外医療機関 県外などの医療機関で受ける人は、会計窓口に接種費用の全額を支払い後、医療機関から発行される領収書(写)を補助金請求書に添付し、健康福祉課に提出してください。後日、補助金を指定口座に振り込みます。
※補助金請求書の提出期限:令和8年4月3日(金)

接種期限

 令和8年3月31日(火)まで

高齢者用帯状疱疹ワクチン接種説明書
~接種希望の有無に関わらず必ずご確認ください~

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、過去に水痘にかかったときに体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。

ワクチンの種類

 帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン(GSK社:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種費用、効果とその持続時間、副反応などの特徴が異なります。ワクチンによっては病気や治療によって、接種できない、もしくは注意が必要な場合があります。いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が確認されています。

ワクチンの特徴

ワクチンの種類 乾燥弱毒生水痘ワクチン【ビケン】 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン【シングリックス】
ワクチンの添付文書
(PMDA)
PDF PDF
接種方法 皮下に接種 筋肉内に接種
接種回数 1回 2回
接種間隔 他の生ワクチンを接種した場合は、27日以上あける 2カ月以上あけて2回接種
接種できない人 病気や治療によって、免疫が低下している人は接種できません。 免疫の状態に関わらず接種可能です。
接種に注意が必要な人 輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人は治療後3カ月以上、大量ガンマグロブリン治療を受けた人は治療後6カ月以上置いて接種してください。 筋肉内に接種するため、血小板減少や凝固障害を有する人、抗凝固療法を実施されている人は注意が必要です。
効果 接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果
※合併症の一つである、帯状疱疹神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
※いずれの帯状疱疹ワクチンについても、医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチンなどの他のワクチンと同時接種が可能です。

ワクチンの副反応

 令和7年3月5日時点で公表されている、ワクチンの添付文書に記載されている重大な副反応(ショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎)以外の副反応は次のとおりです。

ワクチンの種類 乾燥弱毒生水痘ワクチン【ビケン】 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン【シングリックス】
過敏症 蕁麻疹、血管性浮腫
皮膚 発疹、紅斑、そう痒 そう痒症、発疹、紅斑、多汗症
呼吸器 口腔咽頭痛、咳嗽
局所部位
(注射部位)
発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、発熱(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%) 疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、そう痒感、注射部位反応、発疹、炎症、硬結、関節痛、内出血、浮腫、不快感、熱感
消化器 胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)12.0%
精神神経痛 頭痛(28.3%)、浮動性めまい、不眠症、傾眠、嗜眠
筋・骨格系 関節痛、筋骨格痛 筋肉痛(36.9%)、関節痛、四肢痛、背部痛、筋骨格痛、頚部痛
感染症 鼻咽頭炎、気道感染、インフルエンザ感染、ヘルペス(口腔または単純ヘルペス)
その他 倦怠感、動悸、疼痛、小脳性運動失調 疲労(34.6%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、倦怠感、疼痛、インフルエンザ様疾患、無力感、冷感、熱感、食欲減退、回転性めまい

予防接種を受けることができない人

  1. 明らかに発熱がある人(37.5度以上)
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
  3. 過去に、帯状疱疹ワクチンの成分によって、アナフィラキシーショックを起こしたことがある人
  4. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」のみ

  • 副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤などの治療を受けており。明らかに免疫抑制状態の人
  • 先天および後天性免疫不全状態の人(例えば、急性および慢性白血病、リンパ腫、骨髄やリンパ系に影響を与えるその他疾患、HIV感染またはAIDSによる免疫抑制状態、細胞性免疫不全などによる)

予防接種を受ける前に医師へ相談が必要な人

  1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患がある人
  2. 予防接種後2日以内に発熱したことがある人または全身性発疹などのアレルギーを疑う症状になったことがある人
  3. 帯状疱疹ワクチンの成分に対して、アレルギーを起こすおそれがある人
  4. 下記にけいれんを起こしたことがある人
  5. 下記に免疫不全に診断を受けている人、近親者に先天性免疫不全症の人がいる人
  6. 血小板が少ない人、または出血しやすい人

ワクチンを接種した後の注意点

  1. 急なアレルギー反応が起こることがありますが、そのような副反応は30分以内に現れることが多いので、症状が出た時、すぐに対処できるよう病院と連絡が取れる体制にしておきましょう。
  2. 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射部位を強くこすらないようにしましょう。
  3. 接種当日は、激しい運動や飲酒を避けてください。
  4. 接種後24時間は、体調の変化に十分注意してください。

予防接種健康被害救済制度

 予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障がいが残ったりすること)が起こることがあります。極めて稀ではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできないことから、救済制度が設けられています。ご相談は、健康福祉課までお問い合わせください。

お問い合わせ

健康福祉課 TEL 0195-65-8991

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